「ソフト闇金マリンファイナンス」のホームページとして、しもひがし法務事務所の記録に載っているアドレスは bitfluxeditor.org です。このアドレスは、2002年から2013年ごろまで、海外のオープンソースの文書エディタ「Bitflux Editor(BXE)」の公式サイトとして使われていました。その後、売りに出され、2022年9月にソフト闇金マリンファイナンスのサイトになり、2026年10月7日の今は「独自審査フリーローン情報館」という別の名前のサイトになっています。
マリンファイナンスを調べている人の多くは、「このサイトは本物か」「今も営業しているのか」を知りたいはずです。この記事では、同じアドレスの上で何が入れ替わってきたのかを、インターネットの保存記録で年ごとにたどり、マリンファイナンスの時代のサイトに書かれていた条件を読みます。金融庁の登録業者の検索で「マリンファイナンス」を引くと0件です。
同じアドレスで、24年のあいだに入れ替わったもの
| 時期 | bitfluxeditor.org に表示されていたもの(保存記録の題) |
|---|---|
| 2003年〜2013年 | 「Bitflux Editor -> Home」のち「BXE -> Home」。ブラウザで使える文書エディタのオープンソース開発の公式サイト(「Open Source since September 10, 2002」) |
| 2015年11月23日 | 今の登録の始まり(ドメインの登録情報) |
| 2016年〜2022年2月 | 「This website is for sale!」。ドメインの売り出しページ。2016年は1,074ドル、2022年2月は3,000ドルの希望価格が書かれている |
| 2022年9月 | 「ソフト闇金マリンファイナンス」 |
| 2022年12月 | 「ソフト闇金マリンファイナンス 24時間365日 即日融資ブラックでも必ず借りれる」 |
| 2023年3月〜2024年3月 | 多くの保存記録が、アクセス確認の画面「One moment, please…」で中身が残っていない |
| 2024年7月 | 「ソフト闇金在籍確認なし優良安心のサービスで即日融資」。本文にマリンファイナンスの案内が残る |
| 2024年12月〜2025年2月 | 「先払い買取情報館」 |
| 2025年4月5日 | ドメインの管理会社が移る(ドメインの登録情報) |
| 2025年5月〜2026年10月 | 「独自審査フリーローン情報館 即日で資金調達できる」 |
Internet Archive の保存記録、ドメインの登録情報(RDAP、2026年10月7日。登録2015年11月23日、期限2026年11月23日、最終更新2026年8月12日)。
2002年に始まった開発プロジェクトのサイトが、使われなくなってアドレスが手放され、売りに出され、6年後にソフト闇金の看板に使われ、その後は先払い買取、独自審査フリーローンへと看板が掛け替えられてきました。古いアドレスは、昔のサイトの時代にほかのサイトから張られたリンクが残っていることがあり、検索で上に出やすい、と言われます。マリンファイナンスがこのアドレスを選んだ理由は、サイトには書かれていません。ただ、少なくとも、マリンファイナンスという名前と、このアドレスとの間には、もともと何のつながりもなかったことが記録から分かります。
2005年の保存記録のトップは、「Bitflux Editor is a browser based Wysiwyg XML Editor」と自己紹介し、メニューには「Demo」「Download」「Documentation」「Development」「Association」が並んでいました。2012年にはサイトの名前が「BXE」に変わり、2013年7月の保存記録まで同じ形が続きます。開発者向けの資料サイトとして10年以上使われていたアドレスです。
マリンファイナンスの次に入った「先払い買取情報館」(2024年12月)は、「先払い買取の口コミや評判、企業情報などを詳しく調査」と自己紹介し、メニューに「お申込み」を置いていました。2025年5月からの「独自審査フリーローン情報館」も、同じく「お申込み」をメニューの2番目に置いています。看板は「ソフト闇金」から「先払い買取」「独自審査フリーローン」へと替わりましたが、申込みを受ける入口を置く作りは変わっていません。
マリンファイナンスの時代のトップ
2022年12月の保存記録のトップは、こう書いていました。
その下には「公共料金が足りない」「スマホ料金が足りない」「後払い決済の使い過ぎ」「生活費が足りない」「交通費がない」「消費者金融で返済できない」と、困りごとが並び、「来店不要 審査なし」「仕事をしている人なら 融資率98%!」と続きます。98%の横には、小さく「※上記は、担当者の判断です。」と添えられていました。
| 欄 | トップの記載(2022年12月) |
|---|---|
| 必要書類 | 身分証明証・給料明細(収入証明書・身分証明書) |
| 融資できる人 | 審査ブラック、スーパーブラック・超絶ブラック、自己破産・債務整理をした人、専業主婦、パート・アルバイト、派遣、OL、個人事業・自営業、保証人がいない人、延滞中の人、他のソフト闇金で断られた人。学生は20歳以上なら利用できる |
| 融資できない人 | 暴力団関係者、収入がない人、20歳未満の未成年者、海外居住者、銀行口座がない人、返済の意思がない人 |
| 貸付条件 | 「※返済についての相談は担当者に質問してください。」(条件の数字は文字としては残っていない) |
bitfluxeditor.org トップの保存記録(2022年12月3日。2024年7月21日の保存記録にも同じ欄が残る)。
トップの「口コミ(体験談)」の欄は3件でした。30代男性「仕事がなく、生活が困窮しているところ とても助かっている」、40代男性「ギャンブルで闇金に借りたことがあります。借りては返すの繰り返しで イベント日に返済したりでした」、50代女性「夫に内緒でパチンコをしていて、軍資金を得る為に利用しています」。業者自身が載せた「利用者の声」が、仕事のない人の生活費と、ギャンブルの資金です。融資できない人に「収入がない方」を挙げながら、最初の声は「仕事がなく」で始まっていました。
利息は「10日で1割」なのか「1か月1割」なのか
しもひがし法務事務所の記録(2023年6月8日投稿、7月14日更新)は、マリンファイナンスのホームページの条件を、10日周期で融資額の1割、20日で2割、30日で3割の利息、初回手数料5,000円、2回目以降は1,000円、と整理していました。
一方、サイトに2022年11月28日付で載った「年末年始利息1ヶ月無料・キャンペーンのご案内」は、次のように書いています。
同じ告知には、「利息の先引きや、保証料先払い等も一切ございません。融資希望金額をそのままご融資!」「初回20万円までご融資します」ともありました。キャンペーンの対象は、融資期間を2か月以上にする人、返済日を給料日かボーナス日にできる人、希望額が5万円以上の人、何かしらの収入(配偶者でも可)がある人、18歳以上の人です。
| どこに書かれていたか | 利息の書き方 | 年に直すと(当サイトの計算) |
|---|---|---|
| しもひがしの記録(ホームページの条件として) | 10日で1割・20日で2割・30日で3割、初回手数料5,000円 | 約365%(手数料を除く) |
| キャンペーンの告知(2022年11月) | 1か月目は無料、1か月以降は1か月1割・2か月2割 | 約122%(1か月1割の部分) |
| (参考)登録業者の上限 | 年20% | 20% |
年に直した値は、割合×365÷日数で計算。
キャンペーンの「1か月1割」でさえ、登録業者の上限の6倍あまりです。通常の条件の「10日で1割」を、初回の手数料5,000円を先に引く形で5万円に当てはめると、振り込まれるのは45,000円、10日後に返すのは55,000円で、年に直すと約811%になります(手数料を先に引くかどうかはサイトの文字としては残っておらず、当サイトの仮定による計算)。登録業者が上限の年20%で5万円を30日貸した場合の利息は約822円です。
キャンペーンの細かい条件
同じ告知は、ほかにも次の条件を並べていました。
- 受付は12月5日から。年末年始も休まず営業し、土日祝日や夜間も「お電話1本でスピード融資」
- ボーナス返済を希望する初回の人は「利息2割から期間によりご相談」
- 12月のボーナスや12月の給料での短期の融資を希望する人は対象外で、「通常融資での対応」
- 分割返済を希望する人は、最初の1か月は利息無料、2か月目以降から利息を払う
- 返済が厳しい時は、返済日の前日までに連絡した場合だけ、返済日やプランの変更に応じる
「利息1ヶ月無料」と見出しに書きながら、対象は2か月以上借りる人に限られ、1か月を過ぎれば1か月1割、2か月で2割がかかります。12月の給料やボーナスで年内に返すつもりの短い借入れは、キャンペーンから外され「通常融資」の条件(しもひがしの記録では10日で1割)に回される書き方でした。年末に少しだけ借りたい人ほど、高い方の条件になる作りです。
5万円を30日借りる場合で比べると、しもひがしの記録の通常の条件(30日で3割)なら利息は15,000円で、初回はこれに手数料5,000円がかかります。キャンペーンの条件なら1か月目の利息は0円です。ただし、キャンペーンに入るには2か月以上借りることが条件で、2か月目に入れば1か月1割の5,000円がかかります(どちらも当サイトの計算)。「1か月無料」を受けるには、最初から2か月分の借入れを約束する必要があった、ということです。
キャンペーンの告知と、トップの食い違い
| 項目 | トップ | キャンペーンの告知(2022年11月28日) |
|---|---|---|
| 年齢 | 「20歳未満の未成年者」には貸さない、学生は「20歳以上」 | 対象は「18歳以上の方」 |
| 連絡 | 「スマホでサクッと」 | 「携帯番号での通話が可能」な人に限る。LINE対応は2回目以降のメッセージから |
| 確認 | 在籍確認なし | 「在籍確認・緊急連絡先なしでご融資しておりますので、ご融資には必ずご本人様と直接お話ができるよう」携帯を持つ人に限る |
| 返済を飛ばした人 | ― | 「ご連絡・ご相談なく返済を飛ばされている方にはご融資は致しません」 |
bitfluxeditor.org の保存記録(2022年12月3日のトップ、2023年2月9日に保存された告知のページ)。
トップは20歳未満には貸さないと書き、同じサイトの告知は18歳以上を対象にしていました。2022年4月に成年年齢が18歳に引き下げられたあとも、トップは「20歳未満の未成年者」という書き方のままです。
2023年から2024年に増えた記事
保存記録によると、2023年2月から2024年12月にかけて、このアドレスには「ソフト闇金の審査基準は緩い」「審査がどこも通らないが貸してくれる会社」「少額融資は審査が甘い傾向にある」「独自審査を採用するキャッシング」「10万借りる 審査なし ブラックリスト」といった題の記事が、数十本単位で並んでいきました。2023年9月24日と30日の保存記録だけで、題の違う記事が30本以上見つかります。
2022年12月17日付の「ソフト闇金の返済周期二週間には理由があります」という記事は、ソフト闇金の多くは2週間の返済周期で、「初回返済時と2回目返済時は利息のみを支払い、3回目は元本の返済金も支払うなどのリボ払いに似たシステム」をとる、と書き、「年ベースでの返済ではなく月ベースの返済になるため、提示されるのは月利であり年利換算すると割高になります」とも書いていました。書き手の欄は「ライター3」で、名前はありません。利息だけを2回払ってから元本を返す流れを、業者のサイトが自分で説明していたことになります。
2024年7月の保存記録のトップには、マリンファイナンスの欄の下に、「優良ソフト闇金業者ランキング」「危険なソフト闇金業者から身を守る方法」という見出しの長い文章が足されていました。その中には「安全に利用するためには、業者の正式な登録や許可を確認し、不透明な取引を行う業者からは身を守ることが肝心です」という一文もあります。登録のない業者のサイトに、登録を確かめるよう勧める文章が並んでいた形です。
同じ2024年7月のトップの題は「ソフト闇金在籍確認なし、土日でも即日融資、1ヶ月後の月1返済にも対応可能」でした。2022年12月の題は「即日融資ブラックでも必ず借りれる」です。マリンファイナンスの欄の文面は同じまま、題と、その下に足す文章だけが、検索で探されやすい言葉に合わせて書き換えられていった、という流れが保存記録から見えます。
今のサイトと「お申込み」の行き先
2026年10月7日に bitfluxeditor.org を開くと、題は「独自審査フリーローンの優良業者 – 独自審査フリーローン情報館 即日で資金調達できる」で、ローンや先払い買取、キャッシングについての記事が並んでいました。ページの下の方には、2022年のトップと同じ「マリンファイナンスはお悩みを解決いたします」「仕事をしている人なら 融資率98%!」の文章が、今も残っています。
ページの「お申込み」のボタンは、bitfluxeditor.org の中ではなく、2023年5月19日に登録された別のドメインにある、別の業者名を名乗る申込みフォームへつながっていました。そのフォームは、名前・メールアドレス・携帯電話番号・生年月日・住所・会社名・会社の電話番号・仕事内容・月収・給料日・希望金額・現在の借入状況と件数を必須で入力させる作りです。マリンファイナンスの名前でこのアドレスにたどり着いた人が、申込みボタンを押すと、別の名前の業者に個人情報と勤め先を送ることになります。
マリンファイナンスを名乗る別の記録
しもひがし法務事務所の記録には、2023年9月5日付で「マリンファイナンス 森田(モリタ)」という別の掲載もあります。03で始まる番号(転送サービスを使った固定電話の番号)で、ホームページは不詳、登録をせずにくり返し貸付けをしている、返済できない場合は勤務先や緊急連絡先にも嫌がらせをされるおそれがある、という内容で、悪質度は2(低め)、対応実績ありでした。bitfluxeditor.org のマリンファイナンスと同じ相手かどうかは、記録からは分かりません。
2023年6月のもう一方の記録は、申し込むだけで、個人情報がこの業者以外の多数の闇金にリストとして出回ってしまうリスクがある、と書いていました。今のサイトの申込みボタンが別の業者のフォームにつながっていることと合わせると、名前を見て申し込んだ相手と、実際に情報を受け取る相手が違うことは、この記録が書いた心配の通りの形です。
マリンファイナンスを名乗るサイトや連絡に会ったら
これから申し込もうとしている人
- アドレス欄を見る。bitfluxeditor.org は、昔は別の開発プロジェクトのサイトで、今は「独自審査フリーローン情報館」になっている
- 「お申込み」を押した先のアドレスと業者名が、調べていた名前と同じかを確かめる。違えば、その時点で入力をやめる
- 「10日で1割」「1か月1割」と書いてあっても、年に直せば365%・122%で、登録業者の上限の年20%を大きく超えると知っておく
すでに申し込んだ、または借りている人
- 申し込んだ日、申込みフォームのアドレス、入力した勤め先と電話番号、相手の電話番号を書き出す
- 電話の着信、SMS、LINEのやり取りを消さずに残す
- 返済の条件や取立てで困っているなら、こちらのページで動く順番を確かめる
看板やアドレスが入れ替わる相手ではなく、条件を書き出して見比べたい人は、当サイトのソフト闇金の比較ランキングもあわせて見てください。
まとめ ソフト闇金マリンファイナンスのホームページとされる bitfluxeditor.org は、2002年からのオープンソースの文書エディタの公式サイトだったアドレスで、売りに出されたあと、2022年9月からマリンファイナンスのサイトになり、2024年12月には先払い買取の情報サイト、2025年5月からは「独自審査フリーローン情報館」に変わっています(金融庁の検索で「マリンファイナンス」0件)。マリンファイナンスの条件は、法務事務所の記録では10日で1割・初回手数料5,000円、サイトの告知では1か月1割で、トップは「20歳未満には貸さない」と書きながら告知は「18歳以上」でした。今のサイトの申込みボタンは、別のドメインの別の業者名のフォームにつながっています。
出典:bitfluxeditor.org の保存記録(Internet Archive、2003年〜2026年)と2026年10月7日の表示、ドメインの登録情報(RDAP)、金融庁 登録貸金業者情報の検索(同日)、しもひがし法務事務所の闇金リスト(ソフト闇金マリンファイナンス、マリンファイナンス 森田)。計算は当サイト。

