FX激裏情報局は後払い現金化|1.4万円を受け取り2.5万円を払う5コース、2023年から変わらないサイト

✅在籍確認なし・秘密厳守
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「FXの教材を後払いで買うと、すぐに現金のキャッシュバックがもらえる」。そう案内されて「FX激裏情報局」という名前を調べている人に向けて、2026年10月29日にこのサイトを開いて確かめたことを書きます。サイトは今も開きます。そしてトップページの中身は、2023年3月14日にインターネットアーカイブ(Wayback Machine)が保存したページと、1文字も違っていませんでした。

売っているのは、FXで勝つための教材の「詰め合わせ」です。ただし申込みの画面には、教材の中身を選ぶ欄はなく、勤め先の電話番号と、給料が振り込まれた画面の写しを出す欄があります。この記事では、サイトに書かれている数字と言葉を順番に並べ、何の取引なのかを読み解きます。

5つのコースの「キャッシュバック」と「販売価格」

トップページと申込みの画面には、5つのコースが並んでいます。画像に書かれた文字と、申込み画面の選択肢の文字は同じでした。

コース 画像の説明文 先に受け取る額 後で払う額 差額
ブロンズ トータル販売価格10万円越えの教材詰め合わせ 14,000円 25,000円 11,000円
シルバー 同 15万円越え 17,000円 30,000円 13,000円
ゴールド 同 20万円越え 20,000円 35,000円 15,000円
プラチナ 同 25万円越え 23,000円 40,000円 17,000円
ルビー 同 30万円越え 27,000円 45,000円 18,000円

rightfromtheknees.org のトップページの画像と申込み画面(contact.html)の選択肢(2026年10月29日確認)。

サイトの言い方では、これは「教材を買い、代金は後で払う。購入のお礼として現金を先に振り込む」という取引です。けれども、お金の動きだけを取り出すと、14,000円を受け取って、後日25,000円を払う、という形になっています。教材があってもなくても、利用する人の手元の現金の増減は変わりません。

運営者情報のページには「支払いは最大で30日後でOK」とあります。30日後に払うとして、受け取った額に対する差額の割合を、1年あたりに直すと次のようになります。計算は(払う額−受け取る額)÷受け取る額÷日数×365です。

コース 受け取る額に対する差額 30日後に払う場合の年あたり 14日後に払う場合の年あたり
ブロンズ 78.6% 約956% 約2,048%
シルバー 76.5% 約930% 約1,994%
ゴールド 75.0% 約912% 約1,955%
プラチナ 73.9% 約899% 約1,927%
ルビー 66.7% 約811% 約1,738%

当サイトの計算。「最大で30日後」の上限で計算した数字がいちばん低く、給料日が近いほど高くなる。

数字の並び方にも作りが見えます。販売価格は25,000円から45,000円まで5,000円刻みで、キャッシュバックは14,000円から3,000円刻みで上がり、ルビーだけが4,000円上がっています。差額は11,000円から2,000円ずつ増え、ルビーだけ1,000円の増えに止まります。「トータル販売価格」は10万円から30万円まで5万円刻みで、受け取る額とも払う額とも比例していません。教材の量で値段を決めているのではなく、受け取る額を先に決め、それに上乗せする額を足して並べた表だと読めます。

コースが上がるほど、差額の割合は少しずつ下がります。ブロンズは受け取る額の1.79倍を払い、ルビーは1.67倍です。たくさん受け取る人ほど割安に見える作りですが、ルビーでも30日で受け取る額の3分の2を上乗せして払うことに変わりはありません。そして、支払いの日は自分で選ぶのではなく、申込みのときに出す「直近の給与入金」の画面で決まる給料日に寄っていきます。給料日が2週間後なら、年あたりは上の表の右の列になります。

「10万円越えの教材」は何が届くのか

サイトには「商品の受け取り方法」というページがあり、届くものの説明はこれだけです。

商品購入後、当社よりダウンロードリンクトパスワードをお送りしますのでダウンロードしてご利用ください。(中略)また商品はZIPファイルに圧縮していますので解凍して利用してください。

rightfromtheknees.org/entry21.html(原文のまま。「リンクと」が「リンクト」になっている)。

ページの残りは、ファイル共有サービスのダウンロード案内へのリンクと、iPhoneとAndroidでZIPを開く手順で埋まっています。教材の題名、著者、何ページあるのか、動画なのか文書なのか、といった説明は、どのページにもありませんでした。各コースの画像にある「トータル販売価格10万円越え」「30万円越え」が、何の値段を足した数字なのかも書かれていません。

よくある質問の欄には、こういう問答があります。

この商品を購入すれば絶対に稼げますか?
いいえ稼げません!ですが実際に稼いでいる方のメソッドを再現性の高い方法で説明しているので実践していただければ勝率が上がることは間違いありません!

「稼げません」と書いたすぐ後に「勝率が上がることは間違いありません」と続けています。トップページには「男性 / 20代」「女性 / 30代」のように、性別と年代だけを付けた利用者の声が6件並び、「毎月5万円を目標に始めましたが初月から達成することが出来て」といった文があります。名前も日付もなく、誰の言葉なのかを確かめる手がかりはありません。

中身の分からないファイルに25,000円から45,000円を払う、という取引を、普通は選びません。この取引で利用者が本当に欲しいのは教材ではなく、先に振り込まれる14,000円から27,000円のほうです。サイトもそれを分かっていて、トップページのいちばん上に置いているのは教材の説明ではなく「現金キャッシュバックプレゼント」の文字です。

サイトの言葉と、申込みの画面の食い違い

サイトの文章と、実際に入力を求める項目を並べると、言っていることと聞いていることが合いません。

サイトの文章 申込みの画面・規約で実際に求めること
「審査は有りませんがお客様の身元を特定できる書類が必要」「面倒な審査等も無いので誰でも購入可能」 勤務先・勤務先住所・勤務先電話番号が必須。「在籍確認」の欄で電話OKかNGかを選ばせる。身分証を持った自撮り、直近の給与入金の画面の写し、配偶者の有無まで聞く
「信用情報が悪くてクレジットカードが作れない方でも利用可能」「自社ローン形式」 教材の販売と言いながら、「ローン」という言葉を自分で使っている
キャッシュバックの条件=トップページは「フォローといいね!シェア」 運営者情報のページは「フォローと引用りツイート」、受け取り方法のページは「フォローといいね!シェアの3点セットで必ずもらえます」。条件の書き方がページごとに違う
「後払いで商品購入OK」 支払い方法の欄に「先払い」と「後払い」の二つの選択肢がある。先に25,000円を払って14,000円を受け取る人はいないので、実際には後払いしか選ばれない作り
規約の第4条=支払いが遅れたら「年14.6%の割合による遅延損害金」 遅れていないときの差額は、上の計算で年あたり約811%から約956%

教材を売るだけなら、勤め先の電話番号も、給料の振込の画面も要りません。こうした項目は、払うお金が入ってくる日を知り、払われなかったときに連絡する先を押さえるためのものだと読むのが自然です。しもひがし法務事務所の記録にも、支払いが遅れると職場や緊急連絡先に電話をかけてくるおそれがあると書かれています。

遅延損害金の年14.6%という数字は、規約の雛形にそのまま入っていたものと思われます。遅れたときの率より、遅れていないときの率のほうが50倍以上高い、という逆さまの規約になっています。

運営しているのは誰か

運営者情報のページに書かれているのは、次の項目だけでした。

項目 書かれている内容
サイト運営者 FX激裏情報局運営委員
営業時間 9時〜18時
業種 コンテンツ販売
資本金 1500万円
社員数 8人
会社名・住所・電話番号・代表者 どれも書かれていない

「運営委員」は会社の名前ではありません。資本金と社員数を書いているのに、その資本金を持つ会社の名前がないので、国税庁の法人番号で照らし合わせることができません。お金を貸す仕事をするには登録が要りますが、金融庁の登録業者の検索で「激裏」「FX激裏情報局」を引いても、該当は0件でした。

利用規約のページはもっとはっきりしています。第1段落が「この利用規約(以下,「本規約」といいます。)は,_____(以下,「当社」といいます。)が」で始まり、会社の名前を入れるはずの場所が下線のまま残っています。最後の第15条は、争いになったら「当社の本店所在地を管轄する裁判所」で扱うと決めていますが、その本店所在地はサイトのどこにも書かれていません。規約には「ユーザーIDおよびパスワードの管理」の条もありますが、このサイトにはログインの画面がありません。よそで使われている規約を、手を入れずに貼った形です。

連絡の入口は、ツイッター(X)のアカウント「@fxgekiura」と、LINEの友だち追加のボタンです。ボタンのリンクは、LINEのアカウント「@096hyunv」の追加の画面に転送されます。検索結果には、このXのアカウントが「現金キャッシュバックキャンペーン中!」「購入いただいた商品は後払いにて決済可能!」と書いた投稿が表示され、その投稿番号から計算すると、投稿日は2024年8月1日でした。2023年に記録された後も、少なくとも2024年の夏まで同じ案内を続けていたことになります。

ドメインの来歴:祈りのサイトの跡地

このサイトのアドレス「rightfromtheknees.org」は、FXとも日本語とも関係のない英語の名前です。インターネットアーカイブで過去の保存をたどると、理由が分かりました。

時期 このアドレスで見えていたもの
2008年3月〜2013年頃 英語のサイト「Right From The Knees」。題名は「Share Your Prayer Requests and Pray for Others」(祈りの願いを分かち合い、他の人のために祈る)
2021年 404(ページなし)や、JavaScriptを有効にするよう求める画面
2022年12月8日 ドメインの登録日(RDAPの記録)。登録の取次はウクライナの業者「Center of Ukrainian Internet Names」
2023年3月14日 「FX激裏情報局!」のページが初めて保存される
2023年5月2日 しもひがし法務事務所の闇金リストに掲載される
2026年3月13日・10月29日 2023年3月14日の保存と同じ内容のまま
2026年12月8日 ドメインの有効期限(RDAPの記録。最後の変更は2026年8月11日)

Wayback Machine の保存一覧(CDX)、RDAP(publicinterestregistry.org)、2026年10月29日確認。

以前は英語の祈りのサイトが使っていたアドレスを、空いた後に取り直して使っていることになります。古いアドレスを使うと、新しく取ったアドレスより検索や迷惑判定で不利になりにくい、という考えで中古のドメインが使われることがありますが、このサイトがそのつもりで選んだのかは分かりません。

もう一つ、日付が合わない点があります。サイトのRSSには「運営者情報」の更新が2022年10月18日、「商品購入」の更新が2022年10月27日とあり、ドメインの登録日の2022年12月8日より前です。ページは別の場所で作っておき、ドメインを取ってから載せた、と考えると説明がつきます。RSSの最後の更新は2023年2月21日で、ニュース欄の最後の項目は2023年2月3日の「商品の受け取り方法を更新」でした。そこから3年半以上、トップページには1文字も手が入っていません。画面の下の著作権表示も「© 2023」のままです。

しもひがし法務事務所の記録と、サイトの文字を照らす

しもひがし法務事務所の闇金リスト(2023年5月2日掲載)には、FX激裏情報局について次のように書かれています。

記録の項目 記録の内容 サイトの文字と合うか
種別 後払い現金化 サイトは「後払いで商品購入OK」「現金キャッシュバック」
受け取りの名目 レビュー報酬(本文ではツイッターのフォロー・いいね・シェアに対するキャッシュバック) サイトの条件はツイッターのフォローといいね・シェア。「レビュー」という言葉はサイトに見当たらない
売買の目的物 情報商材 FXの教材の詰め合わせ(ZIPのダウンロード)
金額の例 1万4000円程度に対して2万5000円ほど ブロンズコースと同じ
運営者・電話番号・住所 FX激裏情報局運営委員・不明・不明 サイトも同じく書いていない
対応実績 あり(介入で取立てを止められる業者) ―

記録の金額の例とブロンズコースの数字がぴったり一致しているので、記録された取引はこのサイトのコースだったと考えられます。受け取りの名目が「レビュー報酬」なのか「ツイッターのキャンペーン」なのかは、記録の見出しと本文で言い方が分かれていますが、どちらも「宣伝に協力したお礼」という形で現金を渡す点は同じです。

この「商品を後払いで売り、お礼やキャッシュバックの名目で現金を先に渡す」形は、当サイトで取り上げてきた後払い現金化の業者と共通しています。後払い現金化そのものが法的にどう扱われてきたかは後払い現金化と闇金の記事に、逮捕の例と裁判所の判断を含めてまとめています。

同じ分類の業者の多くは、もうサイトがない

しもひがし法務事務所の闇金リストで「後払い現金化」に分類されている業者は、2026年10月29日の時点で74件ありました。そのうち当サイトがまだ取り上げていない34件について、記録にあるホームページのアドレスを同じ日に一つずつ引いてみました。

アドレスを引いた結果 件数
ドメインそのものが引けない(名前解決できない) 26
つながらない(応答なし) 1
記録にアドレスがない(「不詳」) 2
ページは開くが、題名に業者の名前が出ない(別の内容に変わったものを含む) 4
開いて、題名に業者の名前がそのまま出る 1(FX激裏情報局)

当サイトの確認(2026年10月29日)。

後払い現金化の業者のサイトは、記録されてから1〜2年でアドレスごと消えるものがほとんどでした。名前を変え、アドレスを変えて、似た形の案内を続けるためだと考えられます。その中で、FX激裏情報局は2023年に作ったページを一度も直さず、ドメインの期限だけは延ばし続けている珍しい例です。古い記録の業者だから今はもういない、とは言い切れません。

品物を後から送る形の「先払い買取」も、業者が先に現金を渡す点は同じで、違うのは名目の付け方だけです。最近の例として買取ジュエルの記事で、申込みの画面に何を聞かれるかを並べています。

迷っている人・もう申し込んだ人が、順番にやること

まだ申し込んでいない人

  1. 受け取る額と払う額だけを書き出す。教材のことは忘れて、「今日いくら入り、何日後にいくら出るか」だけを並べます。ブロンズなら、14,000円が入って25,000円が出ます。
  2. 申込みの画面に勤め先の電話番号と給料の振込の画面を出さない。一度出すと、取り消す方法はありません。
  3. 運営者の会社名・住所・電話番号が書かれていない相手には、身分証の自撮りを送らない。このサイトは、そのどれも書いていません。

もう申し込んで、お金を受け取った人

  1. 受け取った日・額・振込元の名前と、約束させられた支払いの日・額を、画面の写しで残す。LINEのやりとりも消さずに残します。
  2. 払う前に、払わなかったらどうなるかを一人で決めない。このサイトは勤め先の電話番号を持っています。支払いをどうするかは、記録を手元にそろえてから考えます。
  3. 同じ形の別の業者から借りて払う、ということをしない。後払い現金化の業者は似た形のものがいくつもあり、一つを払うために次を使うと、差額だけが積み上がります。

借りる前に考えておくことや、返済が苦しくなったときの動き方は借りる前・借りた後の判断のページにまとめています。

まとめ

  • FX激裏情報局のサイト(rightfromtheknees.org)は2026年10月29日も開き、中身は2023年3月14日の保存と同じだった。
  • 5つのコースは、14,000円〜27,000円を先に受け取り、25,000円〜45,000円を後で払う形。30日後に払っても、年あたり約811%〜約956%になる。
  • 届くのは中身の説明のないZIPファイル。サイト自身が「稼げません」と書いている。
  • 「審査なし」と言いながら、勤め先の電話番号・在籍確認の可否・給料の振込の画面・身分証の自撮りを求める。
  • 運営者は「運営委員」で、会社名も住所もない。規約の会社名は空欄のまま。金融庁の登録業者の検索では0件。
  • アドレスは、2008年から英語の祈りのサイトが使っていたものを、2022年12月8日に取り直したもの。

ほかの業者の名前を調べたいときは、当サイトのトップページから探せます。