ソフト闇金ゼウスは2025年1月に消えた|それでも一覧サイトが「現役」扱いする理由——一覧36業者の公式ドメインを全部確認したら12件が消滅・条件表は全業者で同一だった

✅在籍確認なし・秘密厳守

ソフト闇金ゼウスの公式サイト(zeus-cash1.com)は、2025年1月には応答しなくなり、2026年9月の今はドメインそのものが登録されていません。業者としてのゼウスは消えています。それでも「ソフト闇金ゼウス」で検索すると、今も1ページ目に「絶対に借りれるソフト闇金一覧」という一覧サイトが出て、ゼウスを現役の業者として、公式には一度も無かった数字つきで紹介しています。この記事は、消えた業者の名前がどこで生き続け、その名前で検索した人がどこへ流されるかを、記録で追ったものです。

以前の版は「完済させない手口」「通帳の写真を要求する」といった話を、伝聞のまま書いていました。今回は伝聞を全部落とし、公式サイトが生きていた2020年〜2024年の記録と、消えた後の2025年〜2026年の記録だけで書き直しています。

※2026年9月11日に、zeus-cash1.com のDNS・ドメイン登録記録(RDAP)、Wayback Machineに残る2020年3月・2023年2月・2024年12月・2025年1月・2025年12月の記録、検索結果の上位に出る一覧サイト(dcpms.net)とそのドメイン記録、別の業者(ソーレ)の公式サイトの記載を筆者が確認して書いています。

ゼウスは、いつからいつまで存在したか

時点 zeus-cash1.com の状態 根拠
2019年 サイトのフッターに「(C) 2019 ソフト闇金ゼウス」 各時点の記録
2020年3月 Wayback Machineに残る最古の記録。プランは「1週間10%、10日間20%〜」「最大で2週間10%」 Wayback 2020年3月25日
2023年2月 プランが「1週間10%/10日間20%/2週間30%」の3種類に。「LINE完結」「複数回のご利用で月1返済」の文言が追加 Wayback 2023年2月16日
2024年12月24日 最後に本文が確認できる記録。プランは同じ。お知らせに「重要なお知らせ【お申込み時】」「ご利用中の返済プラン変更について」 Wayback 2024年12月24日
2025年1月14日 アクセスすると「/lander」(ドメイン事業者の仮ページ)へ転送。本文なし Wayback 2025年1月14日
2025年12月14日 同じく仮ページへ転送 Wayback 2025年12月14日
2026年9月11日 DNSが名前を解決しない。RDAPで登録情報が返らない=ドメインが登録されていない 筆者による確認

2020年3月の記録には「最短でお申込みから融資までが15分くらいで完結する場合もございます」「在籍確認などを省いている分融資までがとてもスムーズ」とあり、公式が自分で「省いている」と書いていた確認の工程が、在籍確認でした。速さの根拠は、確認をしないことです。

2019年から2024年末までの約5年が営業期間で、2025年1月に消え、1年半以上経った今はドメインも手放されています。「現在は廃業したとの情報もあります」と以前の版は書きましたが、情報ではなく記録で言えます。ゼウスという貸し手は、もう申込みを受ける場所を持っていません。

それでも名前が生きている4つの場所

① 一覧サイトが、公式に無かった数字で「現役」扱いしている

2026年9月11日に「ソフト闇金ゼウス」で検索した1位は、公式ではなく「絶対に借りれるソフト闇金一覧」という一覧サイト(dcpms.net)のゼウスのページでした。そこには「ソフト闇金で検索したら、ソフト闇金ゼウスのサイトを見つけました」という文に続けて、公式サイトのURLとタイトルと説明文、そして条件表が載っています。条件表の中身を、公式サイトの記録と並べます。

項目 一覧サイトの記載(2026年9月) 公式サイトの記載(2023年〜2024年の記録)
金利と返済周期 5日10%/8日20%/11日25%/15日30% 1週間10%/10日間20%/2週間30%
手数料 3,500円 トップページには記載なし
限度額 「円」とだけ(数字が空欄) トップページには記載なし
ドメイン取得日 「ドメイン取得日:」の後が空欄
公式サイト zeus-cash1.com へリンク 2025年1月以降、応答なし

一覧サイトの「5日10%」「8日20%」「11日25%」「15日30%」は、公式サイトのどの時点の記録にも存在しない数字です。周期を1日単位に直すと、一覧サイトの数字のほうが公式より重い(8日20%は1日あたり2.5%、公式の10日20%は2.0%)。どこから来た数字かは分かりませんが、公式から写したものでないことは確かです。限度額とドメイン取得日の欄が空欄のままなのは、テンプレートに値を入れずに公開している跡です。

この一覧サイトのドメイン(dcpms.net)は2022年5月13日の登録で、フッターは「© 2025」。ページの下にはゼウスと同じ体裁で40以上の業者名が並び、それぞれに「優良」「即日融資」「在籍確認なし」が付いています。消えた業者と現役の業者を区別せずに並べる一覧は、読み手にとっては「まだあるのか無いのか」を確かめる手間を増やす方向にしか働きません。名前を登録の有無で分けた一覧はこちらです。→ ソフト闇金 業者一覧【2026年】登録の有無で分けた109社

一覧サイトの36ページ全部を、公式ドメインが応答するかで調べた

ゼウスのページだけが古いのか、一覧全体がそうなのかを確かめるため、この一覧サイトのサイトマップにある業者ページ36本を全部開き、それぞれが公式として載せているドメインに2026年9月11日の時点でアクセスしました。

結果 件数
公式のURLが載っている 35件
うち、ドメインの名前解決ができない(サイトが消えている) 12件 ゼウス、TOICHI、エディット、キリン、キング、レオ、リョウナン、ラビットキャッシュ ほか
名前解決はできるが、通常のページが返らない(403・404・406・応答なし) 8件 アラジン、アイプラン、カインズ、ロックス ほか
通常のページ(200)が返る 15件 レイス、アートイン、えびす、ドッグ、バルーン、まるきん ほか

dcpms.net のサイトマップに載る yamikin1〜41 のページ(欠番あり・計36本)を2026年9月11日に筆者が取得し、記載された公式URLへの名前解決とHTTP応答を確認。403・406は閲覧を拒否する設定の場合もあり「消えた」とは断定していない。

35件のうち、公式サイトが確実に消えているものが12件、3分の1です。ゼウスはその12件の一つに過ぎません。そしてもう一つ、36ページを並べて初めて分かることがあります。36ページすべての条件表が「5日10%/8日20%/11日25%/15日30%/手数料3,500円」で同一でした。ゼウスのページの数字が公式と違ったのは、ゼウスの数字を間違えたのではなく、全業者に同じ表を貼っているからです。この一覧サイトの条件表は、どの業者についても、その業者の条件ではありません。

ついでに分かったことを一つ。35件の公式URLの中に、powerlinks.news、zahahadidblog.com、theworldacademy-kaec.com、ee-iese.com のように、業者名とも貸金とも無関係な文字列のドメインが少なくとも4件ありました。ニュース・ブログ・教育機関のような名前のドメインを、中身を入れ替えて使っている形で、ソーレの lincenergy.com(元は資源会社)と同じ型です。一覧サイト自身のドメイン dcpms.net も、意味のない4文字です。名前で信用を測れないのは、業者名だけでなくドメイン名も同じだということです。

② 別の業者の公式サイトが、ゼウスを「最新ランキング」として挙げている

ソフト闇金ソーレの公式サイトには「2024年の最新ランキングはわかりますか」という質問に「口コミサイトの5chでは、カインズ、toichi、ゼウス、ロックスとあります」と答える欄があります(2026年9月11日確認)。貸し手が自分のサイトで他の貸し手の名前を4つ挙げる、その中に2025年1月に消えた業者が入っている。業者どうしが名前を回し合う仕組みの中では、消えた名前も更新されません。ソーレ自身の条件の矛盾は別記事で数えています。→ ソフト闇金ソーレの実態|公式サイトは同じ質問に答えが16通り

③ ゼウスの名前で人を集めて、別の貸し手へ送るページ

検索結果の2位は「ソフト闇金ゼウスはブラックでも借りれる?」という見出しの、無料ホームページ作成サービス上のページでした。本文は「ソフト闇金ゼウスは、ブラックでも貸してくれると評判のソフト闇金です。しかし、実態は闇金そのものなので、利用には充分注意してください」と始まり、すぐに「>>24時間受付のすぐに対応してくれる金融業者」という別サイトへのリンクが置かれ、「ブラック属性の強い方でも、いつでも前向きに検討をしてくれて」と続きます。その下は「審査即日借りるソフトヤミ金新規ソフト闇金以上受けオープン貸付金融…」と、意味の無い単語の羅列が数千字続いていました。ゼウスの名前で検索した人を受け止め、「ゼウスは危ない」と言ったうえで別の貸し手へ送るページです。消えた業者の名前は、こういう誘導の入口として、いちばん都合よく使われます。

④ 同じ「ゼウス」を名乗る、別の商売

検索結果には「スマホ現金化の先払い買取ゼウス」というページも出てきます。これは貸金ではなく、スマートフォンなどを「先払いで買い取る」名目で現金を渡し、後から高額の違約金を請求する型の商売で、ソフト闇金ゼウスとの関係は確認できません。名前が同じだけです。ただ、「ゼウス」で検索した人がこちらに流れる動線は、上の一覧サイトと同じ検索結果の中にあります。

公式が生きていた頃の条件を、年率に直しておく

ゼウスに申し込むことはもうできませんが、「1週間10%」という条件は、他の業者が今も同じ形で掲げています。数字の読み方として残しておきます。

公式のプラン(2023〜2024年) 1日あたりの利息 年率換算 5万円借りた場合の利息
1週間10% 1.43% 約521% 5,000円/7日
10日間20% 2.00% 約730% 10,000円/10日
2週間30% 2.14% 約782% 15,000円/14日

Wayback Machineに残る公式トップページの表記から筆者が計算。手数料は含めていない。

公式サイトは「お付き合いいただくと返済周期を長く利息をお安くできます」と書いていましたが、表のとおり周期が長いプランほど1日あたりの利息は高い。1週間から2週間に延ばすと、1日あたり1.43%から2.14%へ、1.5倍になります。「長い周期=安い」は、利息の総額ではなく「返済日が遠い」ことを指していた、と読むのが正確です。同じ5万円を登録業者の上限(年20.0%)で7日借りたときの利息を計算すると約192円で、1週間10%の5,000円はその26倍にあたります。

2023年の記録には「ジャンプ対応について」というお知らせの見出しもありました。利息だけ払って期日を延ばす仕組みが、業者側の用語で公式に案内されていたということです。5万円を1週間10%で借りて4回ジャンプすると、利息だけで2万円。元本5万円は残ります。この構造を日数で追った記事はこちらです。→ ソフト闇金のトイチ|10日1割を日数で追う

「お知らせ」の見出しに残っていた、営業の実態

公式サイトの本文はどの時点も定型でしたが、「お知らせ」欄の見出しは時期ごとに変わっていて、そこに営業の実態が出ています。2020年3月の記録では「月1返済のソフト闇金状況」「あなたの個人情報大丈夫ですか?」「土日融資時の注意点」「ソフト闇金で1番スピーディー」。2023年2月には「LINE IDが無いお客様へのお願い」「月1返済でのご利用について」「ジャンプ対応について」「新プラン登場しました!!」。2024年12月には「重要なお知らせ【お申込み時】」「お申し込み前にプラン確認をお願いします」「お申込内容はお間違いが無いようにお願いします」「ご利用中の返済プラン変更について」「本当に在籍確認なしのソフト闇金」。

2023年に「LINE IDが無いお客様へのお願い」が出たのは、この年に「LINE完結」へ切り替えたからで、LINEを持たない人は申込みの経路から外されたことになります。2024年末の見出しが「お申込み前にプラン確認を」「お申込内容はお間違いが無いように」と、申込む側への注意に偏っているのは、プランや申込内容をめぐる行き違いが増えていたことを示す跡です。その1か月後に、サイトは仮ページに変わりました。

以前の版に書いてあって、今回確認できなかったこと

公平のために、以前の版の記述のうち、今回の記録で裏づけが取れなかったものを挙げておきます。①「返済日前に業者と連絡が取れず、わざと延滞扱いにされる」という完済拒否の手口——掲示板の書き込みとして流通している話で、公式サイトの記録にも公的な記録にも該当する記載はありません。②「給料が振り込まれた通帳の写真」「身内の緊急連絡先」を要求する——申込みフォームのページはWayback Machineに残っておらず、必須項目を確認できませんでした。③「手数料は一律5,000円」——公式トップページのどの時点の記録にも手数料の額は無く、一覧サイトは3,500円と書いています。この三つは「そう言われている」以上のことが言えないので、本文からは外しました。確認できたのは、上に書いた利息プラン・営業期間・お知らせの見出し・消滅の時期までです。

公式サイトが5年間で変えなかったもの・変えたもの

2020年と2024年の記録を比べると、「在籍確認なし」「最短15分」「ブラックでどこからも借りれない方」「自己破産や債務整理を行ったことある方」「職場の在籍確認が無理な方」という対象の書き方は、一文字も変わっていません。変わったのはプラン、「LINE完結」の追加、「月1返済」の追加の3点です。プランの変化は特に大きく、2020年には「最大で2週間10%」(年約261%)というプランが載っていましたが、2023年以降の記録では消え、代わりに「2週間30%」(年約782%)が載っています。同じ2週間で利息が3倍。「お付き合いいただくと返済周期を長く利息をお安く」という文言はそのまま残したうえで、安いほうのプランだけが無くなりました。5年間で条件は重くなる方向にだけ動き、対象者の書き方は最初から「他で断られた人」に固定されていました。

消えた業者の名前で検索している人へ

名前が生きていて実体が無い業者は、二つの使われ方をします。一つは上で見た一覧サイトの「枠」として。もう一つは、その名前を騙って連絡してくる側の材料として。「ゼウスです」と名乗るLINEやショートメールが来ても、本物のゼウスにはもう申込みを受けるサイトがありません。名乗った相手が本物かどうかを確かめる手段が無い、というのは、確かめられないまま先に振り込ませる側にとって好都合です。登録業者「いつも」の名前を騙って保証料を求めるLINEの手口は、公式が2026年9月に警告しています。消えた無登録業者の名前なら、警告を出す本人すらいません。→ キャッシング「いつも」は高知の登録業者|本物と偽物を登録番号・電話番号・保証料で照合する

「ゼウス」を名乗る連絡が来たら

2025年1月以降、ゼウスの公式サイトは存在しません。名乗る相手が誰であっても、それは本物ではあり得ない。保証料・手数料の先払いを求められた時点で終了。名前で検索して出てくる一覧サイトの「優良」「即日」は、その相手の裏づけにはなりません。

今日の順番

1. ゼウスを探してここに来た人——申込先はもう無い。一覧サイトに載っている「5日10%」の数字も公式には無かった。探す対象から外す。

2. 一覧サイトから来た人——その一覧は、消えた業者と現役の業者を区別していない。名前を見つけたら、一覧ではなく公式サイトのドメインが今も応答するかを先に見る。

3. 「1週間10%」の条件で他を探している人——年521%。2週間30%なら年782%で、長い周期のほうが1日あたり重い。5万円が必要なら、登録業者の上限で7日借りた利息は約192円。順番は登録が確認できる側から。

4. すでに別の業者で借りていて、ジャンプを重ねている人——利息だけ払う延長は、公式が「ジャンプ対応」と名付けて案内するほど業者側の標準。延長を止める順番を、ソフト闇金へ行く前の整理の場所で決める。→ ソフト闇金より先に|安全に借りる・返す・相談する完全ガイド

5. ゼウスを名乗る連絡を受けた人——本物は存在しない。返信も振込もしない。

※本記事の記述は2026年9月11日時点の記録(DNS・RDAP・Wayback Machine・検索結果・各サイトの表示)に基づきます。公式サイトの条件は営業当時の記録からの転記で、現在申し込める条件ではありません。本記事は、どの業者にも申込みを勧めていません。