「【ソフ闇】アンダー」(under-k.com)の看板は「初回から高額融資」です。ところが同じサイトのブログ記事は、その「高額」が「10万円枠までが限度」だと自分で書いています。そして10万円を初回で借りると、公式の料金表では、利息と手数料を先に引かれて振り込まれるのは8万4,000円です。アンダーのサイトには、「高額融資」「金利半分」「新規オープン」「簡単審査」「系列」という看板の言葉が並んでいます。この記事は、それぞれの言葉がアンダー自身のページの中でどういう中身を指しているのかを、一つずつ確かめたものです。
材料は、アンダーの公式サイトのトップページ・「融資プランについて」のページ・ブログ記事3本、ドメインの登録記録(RDAP)、検索結果に出てくる第三者のページです。筆者はアンダーから借りていないので、実際の取引で何が起きるかは書けません。書いているのは、申し込む前に誰でも読める文章が何を言っているか、です。
※確認日=2026年9月25日。
先に区別:2022年の「LINE闇金(株)アンダー」とは別に考える
「ソフト闇金アンダー」で検索すると、司法書士事務所の闇金リストに「LINE闇金(株)アンダー」という業者が出てきます。2022年7月の情報で、Twitterで勧誘してLINEで取引し、7日間で2万円に3万5,000円を求める業者として紹介され、ホームページのURLは「不詳」とされています。同じページは、その業者の利息を年利に直して3,910%とし、返済が少しでも遅れると勤務先に非通知で電話をかけてくる、と書いています。
この記事で扱う【ソフ闇】アンダーは、ドメイン under-k.com を2025年8月19日に登録し(RDAP)、2025年12月26日付けで「新規オープン」を告げたサイトです。名前は同じでも、2022年の業者と同じかどうかを示す情報は見つかりませんでした。名前が同じというだけで、別の業者の話を当てはめないように注意してください。
アンダー・オクタと同じように、登録日が同じドメインの組は、「ソフ闇」「ソフヤミ」を名乗る他の業者にもあります。→ 「ソフ闇」「ソフヤミ」を名乗る14業者の一覧
言葉1「高額融資」=10万円まで
アンダーのトップページは、借入額の少なさを業界の悩みとして挙げ、自分たちの解決策を次のように書いています。
ブログ記事「ソフト闇金の高額融資の真実をお伝えします」(2025年12月26日)は、もっとはっきり書いています。
同じ記事は、他社を名指しこそしないものの、「初回から高額融資で30万円まで等記載されているソフト闇金や個人間融資などでその金額を借りれた人はこの世の中に一人もいないと断言できます」とまで書いています。アンダーの言う「高額融資」は10万円のことで、それ以上を掲げる他社の看板は嘘だ、と業者自身が言っているわけです。当サイトで調べた業者の中には、初回30万円を掲げているところもあります(めるるの記事)。ソフト闇金の業者どうしが、互いの看板を嘘だと言い合っている構図です。
さらに同じ記事は、「系列店での実績が無い方でも8割のお客様は希望通りに借入が出来ています」という数字を出しています。この8割がどう数えられたのかは書かれていません。
言葉2「金利半分」=10日で10%、ただし手数料6,000円を先に引く
「融資プランについて」のページに載っている料金は、プランが一つだけです。
そのページには、融資額と振込額の表も載っています。公式の表の数字に、振込額から見た負担を書き足しました。
| 区分 | 融資額 | 利息(10日10%) | 手数料 | 振込額(公式表) | 振込額に対する負担 | 年率換算 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 初回 | 50,000円 | 5,000円 | 6,000円 | 39,000円 | 28.2% | 約1,029% |
| 初回 | 100,000円 | 10,000円 | 6,000円 | 84,000円 | 19.0% | 約695% |
| 2回目以降 | 50,000円 | 5,000円 | 3,000円 | 42,000円 | 19.0% | 約695% |
| 2回目以降 | 100,000円 | 10,000円 | 3,000円 | 87,000円 | 14.9% | 約545% |
※振込額は公式「融資プランについて」の表。10日後に融資額を返す前提で、負担=融資額−振込額。年率は10日の率を36.5倍した単純換算。
表から分かるのは、アンダーが利息と手数料を振込から先に引く「先引き」の方式だということです。5万円を初回で借りれば手元に入るのは3万9,000円で、10日後に5万円を返します。受け取った額に対して28%、10日でです。
「半分の金利」の効果も数えておきます。割引がなければ、10万円を借りて利息2万円と手数料6,000円を引かれ、振込は7万4,000円です。割引後は8万4,000円。割引で手元に増えるのは1万円ですが、それでも10日後に返す10万円との差は1万6,000円あります。そして2回目以降も金利は「10日間20%→10日間10%」のままで、手数料が半額になるだけです。表に書かれた「20%」を払う客は、初回にも2回目以降にもいません。同じグループのファブリックでも同じ見せ方をしていて、その仕組みはファブリックの記事で詳しく分解しています。
言葉3「簡単審査」=在籍確認は基本的に行う
トップページの「特徴」には、こうあります。
一方、ブログ記事「新規オープンのソフト闇金です」は、アンダーを使うデメリットとして次の点を挙げています。
「高額融資の真実」の記事でも、「必要書類や審査、在籍確認までさせていただきますが高額融資で対応できるようにしました」と書いています。トップページの「LINE完結・15分」と、ブログの「在籍確認は必須」は、同じ手続きの説明として両立しません。10万円を借りるつもりで申し込むなら、勤務先への確認があると考えておくほうが、ブログの説明に沿っています。
言葉4「新規オープン」=一度ではない
アンダーのブログの最初の記事は「新規オープンのソフト闇金です」(2025年12月26日)です。ところが、関係する日付を並べると次のようになります。
| 日付 | 記録 |
|---|---|
| 2025年8月19日 | under-k.com のドメイン登録(RDAP)。同じ日に姉妹店オクタの octa-k.com も登録 |
| 2025年9月19日 | 姉妹店ファブリックのブログ「先月に2店のグループサイトについて紹介させていただきました」 |
| 2025年12月26日 | アンダーのブログ「新規オープンのソフト闇金です」。同じ日にファブリックのブログも「グループサイト(姉妹店)を2店新規オープン」 |
| 2026年5月19日 | アンダーのブログ「初めての利用とグループサイト利用の違いについて」 |
ファブリックの9月の記事で「先月に紹介した」店が、12月に「新規オープン」しています。「新規オープン」は店ができた日ではなく、告知の見出しとして使われていると考えるのが自然です。「新規ご利用割」「新規オープン」という言葉に、始まったばかりの店だから丁寧に違いない、という意味を読み込まないでください。
言葉5「系列」=グループ3店で個人情報を引き継ぐ
アンダーは、自分が系列店であることを隠していません。「高額融資の真実」の記事には「当店は【ソフ闇】ファブリックや【ソフ闇】オクタの系列店になり」とあり、2026年5月19日の記事は、グループの店を使っている客の手順を別に定めています。
そして「高額融資の真実」の記事は、高額を借りるためのコツとして「系列店を利用していて他の店舗で高額融資対応があるところを紹介してもらう」を挙げ、「系列店での実績があるお客様は10万円までなら希望通りに借入できる方がほとんど」と書いています。ファブリックかオクタで借りた実績が、アンダーで10万円を借りるための近道になる、という案内です。
借りる側から見ると、これは一つのグループの中で借入先を増やしていく道筋です。ファブリックで借り、オクタで借り、アンダーで10万円を借りれば、借入先は3店でも相手は一つで、勤務先や連絡先の情報もグループ内で共有されうる、ということになります。3店の関係と同じ日に登録されたドメインの記録はオクタの記事にまとめています。
「系列店がない単独営業では高額は無理」という説明
「高額融資の真実」の記事には、もう一つ注目したい一文があります。
業界には「系列店なし・完全独立」を売りにする業者が多く、当サイトで調べた安心キャッシングやソラナ、めるるもそう名乗っていました。アンダーはその逆で、系列があるからこそ高額が貸せると説明しています。どちらの説明が正しいかではなく、読む側が知っておくべきなのは、系列の有無が「借りる側を守るため」ではなく「業者が貸す判断をするため」の話として語られている、ということです。系列があれば他店の返済実績を見られる。系列がなければ見られない。どちらにしても、見られるのは借りる側の情報です。
グループ3店の料金を、同じ3万円で並べる
アンダー・ファブリック・オクタは同じグループですが、料金の組み方は店ごとに違います。それぞれの公式ページの料金を、初回に3万円を借りる場合で並べました。オクタの数字は当サイトのオクタの記事で公式の料金表から写したものです。
| 店 | 初回の上限 | 返す日 | 初回の料金 | 3万円を初回で借りたとき |
|---|---|---|---|---|
| アンダー | 10万円 | 10日後 | 10%+手数料6,000円(先引き) | 振込21,000円 → 10日後に30,000円 |
| ファブリック(1週間プラン) | 10万円 | 7日後 | 10%+手数料6,000円(先引きかどうか記載なし) | 負担9,000円。先引きなら振込21,000円 → 7日後に30,000円 |
| オクタ | 3万円 | 7日後 | 公式表の初回=利息6,000円+手数料5,000円 | 振込19,000円 → 7日後に30,000円 |
※アンダーの3万円は、公式の料金(10日10%・手数料6,000円・先引き)を3万円に当てはめて計算した。公式表に載っているのは5万円と10万円の行。
3店のどこで3万円を借りても、手元に入るのは2万円前後で、1週間から10日後に3万円を返します。店ごとの違いは、周期が7日か10日か、手数料が5,000円か6,000円か、という程度です。「高額のアンダー」「月1のファブリック」「爆速のオクタ」という看板の違いほどには、料金の中身は違いません。同じグループが、同じ客層に向けて、看板だけを変えた入口を三つ用意していると読むのが自然です。
アンダーが他の2店と違うのは、上限が10万円であることと、ブログでその10万円を「系列店での実績があれば希望通り」と結びつけていることです。1店目で少額を借り、2店目、3店目と進むほど大きく借りられる。グループの中で借入額が大きくなっていく道が、ブログの説明の中に最初から用意されているということです。
10日ごとに借り直すと、1か月でいくら払うか
アンダーのプランは10日周期の一つだけです。給料が月1回の人が、給料日まで1か月を10万円でつなごうとすると、10日ごとに返して借り直すことになります。公式の料金表どおりに、完済した翌日に同じ10万円を借り直すと仮定して数えました。
| 回 | 使う料金 | 振込額 | 10日後に返す額 | その回の負担 | 累計の負担 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1回目(初回) | 10%+手数料6,000円 | 84,000円 | 100,000円 | 16,000円 | 16,000円 |
| 2回目 | 10%+手数料3,000円 | 87,000円 | 100,000円 | 13,000円 | 29,000円 |
| 3回目 | 10%+手数料3,000円 | 87,000円 | 100,000円 | 13,000円 | 42,000円 |
※完済のための10万円は毎回いったん用意する必要がある。完済せずに延長できるかどうか、延長の費用は公式サイトに書かれていない。
1か月で4万2,000円です。しかもこの計算は、10日ごとに10万円を一度そろえて返せるという前提に立っています。給料日前に10万円を3回そろえられる人は、そもそも借りる必要がありません。現実には、返すために別のところから借りる、という形になりやすい。アンダーのブログが勧める「系列店での実績」は、この形をグループの中で回すことを意味します。
申込フォームは、ファブリックと同じ作り
アンダーの「お申込み」ページの必須項目は、名前・フリガナ・生年月日・携帯番号(「必ずハイフンを入力してください」)・メールアドレス・会社名・会社住所・会社電話番号・勤続年数・年収・「当店を知ったきっかけ」です。
この並びと注記は、姉妹店ファブリックの申込フォームとまったく同じでした。「当店を知ったきっかけ」の選択肢も、X・Instagram・TikTok・メール案内・ネット検索・紹介・口コミブログ等・5chなどの掲示板・系列店からの案内・その他、と同じ順で並んでいます。3店が同じフォームで勤務先の名前・住所・電話番号を集めているので、どの店に申し込んでも、グループの手元に残る情報の種類は変わりません。
トップページの「LINE完結・メール完結」という説明と、勤務先の3項目が必須のフォームは、ここでも噛み合っていません。電話で在籍を確かめるかどうかにかかわらず、勤務先がどこかは申し込んだ時点で相手に伝わっています。
ブログに出てくる「9割」「8割」「一人もいない」
アンダーのブログには、断定的な数字がいくつも出てきます。
- 「一般的ソフト闇金では初回の借入できる額は数千円から数万円と9割の方が希望額を借りることが出来ていないのが現状です」(新規オープンの記事)
- 「系列店での実績が無い方でも8割のお客様は希望通りに借入が出来ています」(高額融資の真実の記事)
- 「初回から高額融資で30万円まで等記載されているソフト闇金や個人間融資などでその金額を借りれた人はこの世の中に一人もいないと断言できます」(同じ記事)
どの数字にも、何人を数えたのか、どこから取ったのかは書かれていません。他社の客の9割が希望額を借りられていないことを、アンダーが知る方法はありません。自社の客の8割という数字も、確かめる手段は借りる側にありません。数字の形をしていても、根拠の示されていない宣伝文句として読むのが妥当です。借りる判断に使えるのは、料金表の振込額と返済額のように、自分で計算し直せる数字だけです。
アンダーに申し込む前に、確かめておくこと
1. 「高額」は10万円、手元に入るのは初回8万4,000円
10万円を借りても、振り込まれるのは8万4,000円で、10日後に10万円を返します。必要な額が8万4,000円を超えるなら、アンダーの初回では足りません。
2. 10日後に10万円を用意できるか
プランは10日周期の一つだけです。10日後の収入で10万円を返せないなら、10日ごとに同じ負担が続くことになります。持ち越しの条件は公式サイトに書かれていないので、申し込む前に文面で確認してください。
3. 系列店での実績を使うかどうか
ファブリックやオクタで借りている人がアンダーに申し込むと、グループ内で個人情報を共有するか確認されます。借入先を増やすのではなく、同じ相手への借金を増やすことになる点を先に考えてください。
どれかに不安が残るなら、申し込む前に別の手を探してください。借りる以外に取れる手を順番に並べたページとして、ソフト闇金で借りる前に確認することを用意しています。
まとめ:アンダーの看板の言葉を、アンダー自身の文章で定義し直す
- 「高額融資」=10万円まで。業者自身が「10万円枠までが限度」と書き、30万円をうたう他社を「借りれた人は一人もいない」と批判している。
- 「金利半分」=10日で10%。ただし手数料6,000円と利息を先に引くので、10万円を借りて振込は8万4,000円、10日後に10万円を返す(振込額に対して19%)。
- 「簡単審査・LINE完結」=トップページの説明。ブログでは「在籍確認は基本的に行う」「高額融資なら必須」。
- 「新規オープン」=2025年8月のドメイン登録、9月の姉妹店の紹介のあと、12月に告知。
- 「系列」=ファブリック・オクタと同じグループ。グループの店で借りている客は、個人情報の共有を確認されたうえで借りる。
- 2022年の「LINE闇金(株)アンダー」とは、名前が同じだけで同じ業者かは分からない。
