札幌のグットファイナンス株式会社(北海道知事(7)石 第03023号)は、ほかの貸金業者からの借入れをまとめる「貸金業法に基づく借換えローン」を扱っています。公式サイトには、60万円〜90万円を年15.0%で3年・5年・7年・10年かけて返す例が、総支払額つきで載っています。60万円を3年で返せば総支払額は74万6,946円、10年なら111万6,464円です。毎月の返済は2万1,000円から1万円に下がりますが、払う利息は約14万7,000円から約51万6,000円へ、3.5倍に増えます。
複数の借入れを抱えて、毎月の返済を軽くしたいと考えている人は、「毎月いくらになるか」だけで年数を選びがちです。この記事は、2026年10月4日にグットファイナンスの公式サイトと金融庁の登録を確かめ、借換えローンの返済例を、年数ごとの総支払額で読み比べたものです。フリーローンとシルバーローンの条件もあわせて整理しています。
会社と、扱っている3つのローン
| 項目 | 公式サイト・金融庁の登録 |
|---|---|
| 商号 | グットファイナンス株式会社 |
| 所在地 | 札幌市中央区北4条西6丁目1番地1 エターナルパンセ5階 |
| 代表者 | 代表取締役 石村稔 |
| 登録番号 | 北海道知事(7)石 第03023号(登録(更新)日 2025年10月26日) |
| 日本貸金業協会 | 第005324号 |
| 設立・資本金 | 2007年8月設立、資本金3,500万円 |
| 主な事業内容 | 各種ローン・カードローン・キャッシング・クレジット |
| 加盟信用情報機関 | 株式会社日本信用情報機構(JICC)のみ記載 |
会社名は「グッド」ではなく「グット」です。公式サイトの表記も、金融庁の登録も「グットファイナンス」なので、検索や照合の時は濁らない「ト」で引いてください。登録番号の「石」は、北海道知事の登録で本店が札幌にあることを示す漢字で、北海道に本店がある登録業者34社の中の1社です。
| 商品 | 融資額 | 金利(実質年率) | 返済回数 | 対象 |
|---|---|---|---|---|
| フリーローン(サービスのご案内) | 1万円〜300万円 | 10.00%〜20.00% | 一括返済か元利均等(1〜120回、最長10年以内) | 記載なし(要審査) |
| 貸金業法に基づく借換えローン | 10万円〜300万円 | 10.0%〜15.0% | 元利均等、最長10年(120回) | 満18歳以上で定期的な収入と返済能力がある人。収入のある主婦、専業主婦(配偶者の同意書等が必要)も可 |
| シルバーローン | 1万円〜100万円 | 10万円以上10.0〜18.0%、10万円未満10.0〜20.0% | 元利均等、最長5年(60回) | 満60歳以上70歳以下で、パート・アルバイトなどの定期収入がある人 |
3つとも担保と保証人は不要(フリーローンは「原則として不要」)、遅延損害金は年20.0%です。申込みは電話、ホームページ、来店で受け付けていて、インターネットは「24時間365日お申込み可能」とあります。契約は来店か郵送です。借換えローンとシルバーローンのページは、郵送契約なら、審査結果の連絡の後に契約書類が郵送で届き、記入して返送し、書類の確認後に融資する流れ、来店契約なら店頭で書類を記入してその場で融資する流れを示しています。借換えローンでは、融資の後に「他社(各社)等へのご返済」という段階が加わります。
借換えローンは、どんな借入れが対象か
借換えローンのページは、対象を次のように書いています。
ページの末尾には、この商品が貸金業法の施行規則にある「約定に基づく返済により借入残高を段階的に減らしていくための借換え」として提案するものだと書かれています。条件として、次の点が挙げられていました。
| 条件 | 公式の記載 |
|---|---|
| 借り換えられる借入れ | 貸金業者(みなし貸金業者を含む)からの借入れに限る。銀行やクレジットカードのショッピングなどは対象外 |
| お金の使い道 | 既存の借入れの返済だけに充てる。追加の借入れはできない |
| 残高の確認 | 借換え先の残高を確認する |
| 返済の流れ | 融資の後、他社(各社)への返済を行う |
| 注意書き | 「返済期間などのご返済計画によって総返済金額が増加する可能性があります」 |
年収の3分の1を超えて借りている人でも申し込めるのは、残高を段階的に減らしていく借換えに限って、法律がその例外を認めているからです。そのかわり、借りたお金は既存の借入れの返済にしか使えず、追加で借りることもできません。銀行のカードローンやクレジットカードのショッピングの残高は、この借換えでまとめる対象になりません。
60万円を何年で返すか:総支払額で並べる
公式の返済例は、実質年率15.0%で1か月ごとに返す場合を、3年・5年・7年・10年で並べています。60万円の行を抜き出し、総支払額から利息の合計を計算しました。
| 返す年数 | 毎月の支払額 | 回数(最終回) | 総支払額 | 利息の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 3年 | 21,000円 | 36回(11,946円) | 746,946円 | 146,946円 |
| 5年 | 15,000円 | 56回(12,081円) | 837,081円 | 237,081円 |
| 7年 | 12,000円 | 79回(11,680円) | 947,680円 | 347,680円 |
| 10年 | 10,000円 | 112回(6,464円) | 1,116,464円 | 516,464円 |
毎月の支払額・回数・総支払額は公式の返済例。利息の合計は総支払額から60万円を引いた当サイトの計算。
借換えローンの金利は年10.0〜15.0%と書かれていて、公式の返済例はその上限の15.0%で計算されています。審査の結果で15%より低い金利になれば、総支払額は表より少なくなります。
当サイトで同じ条件(年15.0%・毎月同じ額)を計算し直すと、総支払額は3年で74万6,941円、10年で111万5,968円になり、公式の数字とほぼ一致しました。差は日数の数え方による数百円です。
毎月の支払額は、3年から10年に延ばすと2万1,000円から1万円へ、半分以下になります。けれども利息の合計は14万6,946円から51万6,464円へ、約3.5倍に増えます。毎月1万1,000円軽くするために、総額で約37万円多く払う計算です。「5年」の欄も、実際の回数は56回で、ちょうど60回ではありません。毎月の額を切りのいい数字にして、最終回で端数を払う作りです。
70万円・80万円・90万円の行
| 融資額 | 3年の総支払額 | 5年 | 7年 | 10年 |
|---|---|---|---|---|
| 70万円 | 866,982円 | 989,576円 | 1,105,633円 | 1,262,359円 |
| 80万円 | 995,934円 | 1,116,122円 | 1,263,603円 | 1,535,283円 |
| 90万円 | 1,115,916円 | 1,268,493円 | 1,421,560円 | 1,674,758円 |
公式の返済例(実質年率15.0%)。
80万円の10年は、毎月1万3,000円で119回、総支払額は153万5,283円で、借りた額のほぼ1.9倍です。90万円の10年も167万4,758円で、1.86倍になります。同じ80万円でも、3年なら99万5,934円で済みます。借換えで毎月の返済を下げる時に、どこまで年数を延ばすかで、払う総額は50万円以上変わります。
毎月の支払額も、融資額と年数で並べておきます。
| 融資額 | 3年 | 5年 | 7年 | 10年 |
|---|---|---|---|---|
| 70万円 | 25,000円(35回) | 17,000円(59回) | 14,000円(79回) | 12,000円(106回) |
| 80万円 | 28,000円(36回) | 20,000円(56回) | 16,000円(79回) | 13,000円(119回) |
| 90万円 | 32,000円(35回) | 22,000円(58回) | 18,000円(79回) | 15,000円(112回) |
公式の返済例。かっこ内は最終回を含む回数。
80万円を10年で返す例は、毎月1万3,000円で119回かかり、上限の120回にほぼ届いています。毎月の額を1,000円ずつ下げるたびに回数は大きく延びるので、毎月の額は「払える最低額」ではなく、「払える中でいちばん多い額」で選ぶほうが、総額は少なくなります。
途中で切れている但し書き
借換えローンのページの「お申込み前に必ずお読みください」の最後の一文は、借り換える借入れのうち、貸金業法が完全に施行される前(平成22年6月17日以前)に契約したものの金利が法律の上限を上回っていた場合について書いた文です。「旧貸金業規則法第43条(みなし弁済)が適用される場合を除いて上回っている部分の支払利息」と続いたところで、文が途切れています。
文は「支払利息」で終わっていて、そのあとに続くはずの言葉がありません。2010年6月17日以前の契約で、法律の上限を超える金利で払っていた場合に、その超えた分の利息をどう扱うかを書こうとした文と読めますが、何が言いたいのかはページからは分かりません。2010年以前からの借入れを借り換える人は、この点を申込みの前に電話で確かめてください。
今の借入れと比べる例
借換えの得失は、今の借入れの金利と残りの回数で決まります。ひとつの例として、3社から20万円ずつ、どれも年18%で36回の元利均等で借りている人を置いて計算しました(当サイトの例)。
| 返し方 | 毎月の返済 | 総支払額 |
|---|---|---|
| 今のまま(3社×20万円・年18%・36回) | 約21,690円 | 約780,800円 |
| 60万円を年15%で借り換えて3年 | 21,000円 | 746,946円 |
| 60万円を年15%で借り換えて10年 | 10,000円 | 1,116,464円 |
この例では、同じ3年で借り換えれば、毎月の額はほぼ変わらず、総支払額は約3万4,000円減ります。返済日も月1回にまとまります。ところが10年を選ぶと、毎月は半分以下になるかわりに、総支払額は今のままより約33万6,000円増えます。借換えで得になるのは、金利が下がった分を、年数を延ばさずに受け取った場合です。公式の注意書き「総返済金額が増加する可能性があります」は、この10年の行のような場合を指しています。
札幌の4社の条件を並べる
| 項目 | グットファイナンス | ほくせん OUEN | クラポ(エイシン産業) | キャネット(札幌) |
|---|---|---|---|---|
| 登録番号 | 北海道知事(7)石 第03023号 | 北海道知事(7)石 第02942号 | 北海道知事(13)石 第03056号 | 北海道知事(8)石 第02857号 |
| 金利 | 10.0〜20.0%(借換えは10.0〜15.0%) | 3.8〜17.8% | 7.3〜18.0% | 15.0〜20.0% |
| 融資額 | 1万〜300万円 | 1万〜500万円 | 1万〜300万円 | 新規5万〜50万円 |
| 最長の返済 | 120回(10年) | 145回 | 72回 | 60回 |
| 目立つ商品 | 借換えローン、60〜70歳のシルバーローン | 枠で金利が決まるローンカード | キャッシングとオートローン | キャッシング |
各社の公式サイト(2026年10月3〜4日に当サイトが確認)。ほくせん・クラポ・キャネットの詳しい条件はほくせん・クラポ・キャネットの各記事にある。
クラポもチャット窓で「借り換えやおまとめを希望される方は」店舗へ相談するよう案内していますが、条件と年数ごとの返済例を1つのページにまとめて載せているのは、グットファイナンスの借換えローンのページです。このページは、返済日を毎月1回にまとめ、追加で返済することもできると書いています。毎月の額を返済例より多めに払えるなら、そのぶん回数と利息は減ります。
フリーローンの「10万円で月々4,000円から」
サービスのページは、見出しに「10万円で月々4,000円から」「50万円でも、毎月15,000円からの返済計画」と書き、月々の支払い例を並べています。
| 借入額 | 月々の返済額 | 返済回数 |
|---|---|---|
| 10万円 | 4,000円〜 | 36回以内 |
| 20万円 | 8,000円〜 | 36回以内 |
| 30万円 | 12,000円〜 | 36回以内 |
| 40万円 | 12,000円〜 | 60回以内 |
| 50万円 | 15,000円〜 | 60回以内 |
10万円を月4,000円ずつ返すと、年18%なら32回で利息は約2万6,300円、10万円未満の金利(年20%)なら33回で約3万400円です。50万円を月1万5,000円ずつ年18%で返すと47回、利息は約19万8,400円になります(当サイトの計算)。公式の「元利均等返済早見表」も年15%と年18%の毎月の額を並べていて、10万円を年18%で1回で返す場合は10万1,479円、つまり30日分の利息が1,479円です。早見表の下には、10万円未満は実質年率20.00%で、返済回数36回以内、分割金4,000円以上と注記されています。
早見表の「36回以内」と「60回以内」
元利均等返済早見表は、40万円と50万円について、36回以内と60回以内の毎月の額を並べています。年15%で比べると、50万円は36回以内なら毎月1万7,400円、60回以内なら1万5,000円です。毎月1万7,400円なら36回で利息は約12万3,400円、1万5,000円なら44回かかって約15万900円になります。40万円も、1万3,900円なら36回で約9万9,000円、1万2,000円なら44回で約12万700円です(当サイトの計算)。毎月2,000円前後を軽くするために、利息は2万円以上増えます。
フリーローンの必要書類は、本人確認書類(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、パスポート)と、住所が違う場合の公共料金の領収書や住民票など、所得を証明する書類として前年度の源泉徴収票や給与明細書(直近2か月分と1年分の賞与明細書など)です。振込みで契約する場合は、本人名義の預貯金口座の写しも要ります。サービスのページには「振込の場合は事前に証明書をFAX頂く場合もあります」とあります。
シルバーローンの「団塊世代」
シルバーローンのページは、「団塊世代のあなたに、『好きなことを思い切り楽しみたい』『子供にはまだ頼りたくない』グットファイナンスはそんなあなたを応援いたします」と始まります。ところが貸付の対象は「満60歳以上70歳以下の健康な方」で、定期収入による返済能力のある人です。団塊の世代は一般に1947年から1949年に生まれた世代を指し、2026年には77歳から79歳になります。呼びかけている世代が、対象年齢の上限を超えている形です。
条件は、融資額1万円〜100万円、10万円以上は年10.0〜18.0%、最長5年・60回の元利均等、担保・連帯保証人は不要です。使い道は自由ですが、事業資金と投機的な資金は除かれます。100万円を年18%で60回返すと毎月約2万5,400円、総支払額は約152万円です(当サイトの計算)。70歳で借りれば、完済は75歳になります。50万円なら、60回で毎月約1万2,700円・利息約26万2,000円、36回で毎月約1万8,100円・利息約15万1,000円です(当サイトの計算)。必要書類は、本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・運転履歴証明書・健康保険証など)と、源泉徴収票など収入を証明する書類です。
電話番号を登録と照らし合わせると
公式サイトのフリーダイヤル0120-233-910と、会社概要の電話011-221-5444・FAX011-221-5446は、金融庁の登録の広告用電話番号の一覧にありました。一覧にはほかに011-221-5448が届け出られています。グットファイナンスを名乗る連絡が来た時は、この4つの番号と照らし合わせてください。
今日できること
借換えを考えている人
- 今の借入れを、会社ごとに残高・金利・残りの回数・毎月の額で書き出す。銀行やカードのショッピングの分は借換えの対象外
- 今のまま返した場合の総支払額を出し、借換えの返済例の総支払額と、同じ年数どうしで比べる
- 毎月の額を下げたい時は、年数を延ばすと利息がどれだけ増えるかを先に計算する(60万円なら3年と10年で約37万円)
ほかの選択肢と比べたい人
- 北海道に本店がある登録業者34社は北海道の記事に、札幌のほくせんの条件はほくせんOUENの記事にまとめている
- 返済が回らなくなっていて借換えで乗り切れるか分からない時は、借りる前にこちらのページで順番を確かめる
まとめ グットファイナンス株式会社(北海道知事(7)石 第03023号)は、札幌のフリーローン(1万〜300万円・年10〜20%)、貸金業者からの借入れをまとめる借換えローン、60〜70歳向けのシルバーローンを扱っています。借換えローンの公式の返済例(年15%)では、60万円の総支払額が3年で74万6,946円、10年で111万6,464円になり、毎月の額を半分以下にするかわりに利息は約3.5倍になります。借換えで得をするのは、金利が下がった分を年数を延ばさずに受け取った場合です。申し込む前に、今の借入れの総支払額と、同じ年数の返済例を並べて比べてください。
出典:グットファイナンス株式会社公式サイト f-good.co.jp(トップ・会社概要・サービスのご案内・ご利用案内・貸金業法に基づく借換えローン・シルバーローン・元利均等返済早見表)、金融庁 登録貸金業者情報検索(広告用電話番号を含む)。いずれも2026年10月4日に当サイトが確認。利息の合計、比較の例、返済回数は当サイトの計算。

