「あおいろクレジット」は闇金?|会社名も金利もないサイトが、年収を聞かずに勤務先と給料日を聞く理由

✅在籍確認なし・秘密厳守
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「あおいろクレジット」(aoirocredit.net)は、ロゴの画像1枚と、16項目の申込みフォームと、1行だけのプライバシーポリシーでできたサイトです。会社名・住所・電話番号・貸金業の登録番号・金利は、どのページにもありません。2026年10月9日に金融庁の登録業者の検索で「あおいろ」「アオイロ」「青色」を引くと、どれも0件でした。

名前に「クレジット」と付いていて、色の名前を使った柔らかい印象のロゴなので、普通のカード会社や消費者金融の新しいサービスかと思って検索した人もいると思います。この記事では、サイトに書いてあることを推測で補わずに、3つの物差しで測ります。1つ目は、お金を貸す業者が広告に必ず書かなければならないこと。2つ目は、フォームが聞いていることと、聞いていないこと。3つ目は、サイトがいつ、どうやって作られたかです。

サイトにあるものを、全部並べる

まず、あおいろクレジットのサイトに置かれているものを、漏れなく書き出します。ページは「ホーム」「お申込み」「プライバシーポリシー」の3つだけで、ほかに会社概要、よくある質問、利用者の声、お知らせといったページはありません。

ページ 載っているもの(2026年10月9日に画面で確認)
ホーム 水色の丸い文字で「あおいろ クレジット」と書いた横長のロゴ画像が1枚。文章は1行もない
お申込み 「お申込みフォーム」という見出しと、16の入力欄、送信ボタン
プライバシーポリシー 「ご入力頂いた個人情報は、利用目的以外には使用しません。」の1文だけ
ページの下の方 「©あおいろクレジット」の表示と、作成ツール(Jimdo)の「ログアウト」「編集」のリンク

つまり、このサイトを開いた人が受け取れる情報は、名前とロゴだけです。いくら借りられるのか、利息はいくらか、いつまでに返すのか、どこにある誰が貸すのか。お金を借りる前に普通は知りたいことが、1つも書かれていません。それでいて、申込みフォームだけは細かく作られています。この差が、この記事でいちばん伝えたいことです。

なお、「あおいろクレジット 口コミ」でGoogleを引くと、「青空ローン」という別の名前の闇金を取り上げた記事が上の方に出てきます。色の名前が似ているだけで、あおいろクレジットと同じ業者だという記録は見つかりませんでした。名前が似ているからといって同じ相手だと決めつけず、この記事では、あおいろクレジット自身のサイトにあることだけを材料にします。

物差し1:貸す業者が、広告に必ず書くこと

日本で、業としてお金を貸すには、国(財務局)か都道府県の登録が要ります。貸金業法の第3条がそう定めていて、第11条は、登録を受けていない者が貸金業を営むことだけでなく、「貸金業を営む旨の表示又は広告をすること」や、貸す目的で契約を勧めることも禁じています。登録のない者の営業には10年以下の拘禁刑か3,000万円以下の罰金(第47条)、登録のない者の広告や勧誘には2年以下の拘禁刑か300万円以下の罰金(第47条の3)が定められています。

登録を受けた業者にも、広告に書くことの決まりがあります。第15条は、貸付けの条件を広告するときは、少なくとも「商号、名称又は氏名及び登録番号」と「貸付けの利率」を表示するよう求めています。営業所では、利率に加えて返済の方式、返済期間と回数、貸金業務取扱主任者の氏名を、客の見やすい場所に掲げなければなりません(第14条)。

この決まりを物差しにして、あおいろクレジットのサイトを1項目ずつ当てます。

法律が表示を求めるもの 根拠 あおいろクレジットのサイト
商号(会社の正式な名前) 第15条1項1号 なし。「あおいろクレジット」が会社名なのかサービス名なのかも分からない
登録番号 第15条1項1号 なし。金融庁の検索でも0件
貸付けの利率 第15条1項2号 なし。「何%」という数字が1つも出てこない
返済の方式・期間・回数 第14条(営業所の掲示) なし。一括か分割か、何日後に返すのかも書いていない
連絡先の電話番号 第15条2項(登録した番号以外を載せない) なし。こちらから連絡する手段がフォームしかない

表の右の列は、すべて「なし」です。これは、書き忘れという程度の話ではありません。登録のある業者なら、広告に名前と登録番号と利率を出さないこと自体が法律に反します。登録のない者なら、そもそも貸す広告を出すことが禁じられています。どちらの立場で読んでも、このサイトは貸金業の広告として成り立っていません。

もう1つ、大事な点があります。このサイトには「貸します」「融資」「即日」といった言葉も書かれていません。ロゴと、職業や借入額や希望金額を聞くフォームだけです。言葉を並べなくても、フォームの中身を見れば、何のためのサイトかは伝わります。広告の文句を載せないのは、文字として残る証拠を減らすためではないか。断定はできませんが、そう読める作りです。

物差し2:フォームが聞くこと、聞かないこと

次に、フォームの16項目を見ます。並び順のまま書くと、名前、フリガナ、生年月日、性別、携帯電話番号、メールアドレス、郵便番号、住所(建物名・部屋番号まで)、勤務先名、勤務先電話番号、給料日、職業、保険証種別、現在の借入金額、現在の借入件数、ご希望金額です。

このうち「職業」「保険証種別」「現在の借入金額」「現在の借入件数」「ご希望金額」「性別」の6つは、選択肢から選ぶ形になっています。

欄 用意された選択肢
職業 会社員/公務員・団体職員/派遣社員・契約社員/自営業・個人事業主/アルバイト・パート/ナイトワーク/主婦・主夫/年金受給者/生活保護受給者/その他(収入あり)
保険証種別 国民健康保険/社会保険/共済保険/未加入
現在の借入金額 0円/1~10万円/11~30万円/31~50万円/51~100万円/101万円以上
現在の借入件数 0件/1件/2件/3件/4件/5件以上
ご希望金額 5万円/10万円/20万円/30万円/50万円/100万円以上

いちばん大きな欠け:年収を聞く欄がない

16項目を何度見直しても、年収や月の手取りを書く欄はありません。お金を貸す側にとって、返せるかどうかの土台になる数字です。

登録のある業者は、貸す前に「顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画」を調べなければなりません(貸金業法第13条)。そのうえで、個人に貸す場合、他社の分も合わせた借入の合計が、年収などの3分の1を超える契約は原則として結べません(第13条の2)。この計算は、年収と、今の借入額の両方がそろわないとできません。

あおいろクレジットのフォームは、借入の額と件数は聞くのに、年収は聞きません。片方だけでは、正規の業者が必ずやる計算が成り立ちません。どれだけ差があるかを、具体的な数字で見てみます。下の表は、フォームの選択肢の組み合わせごとに、「年収の3分の1」の決まりの中で借りるには年収がいくら要るかを計算したものです(借入額は選択肢の上限で数え、ほかの事情は考えていません)。

今の借入(選択肢) 希望 5万円 希望 10万円 希望 30万円 希望 50万円
0円 15万円 30万円 90万円 150万円
1~10万円 45万円 60万円 120万円 180万円
31~50万円 165万円 180万円 240万円 300万円
51~100万円 315万円 330万円 390万円 450万円

たとえば、すでに4社から合わせて80万円借りている人が、あと10万円をと考えた時、正規の業者が貸せるのは年収が少なくとも270万円ある場合です((80万+10万)×3)。正規の業者なら、ここで収入の証明を求めたり、断ったりします。年収を聞かないフォームは、この線を最初から気にしていないことになります。

では、借入の額と件数は何のために聞くのでしょうか。返せるかどうかを測るためでないなら、残るのは「どれだけ追い詰められているか」を測るためという読み方です。借入件数が「5件以上」、借入額が「101万円以上」の人は、正規の業者から新しく借りるのが難しい状態にあります。そういう人ほど、条件を聞かずに次の一歩を踏んでしまいやすい。選択肢の刻み方が、そのまま相手の弱さの目盛りになっています。

選択肢に「生活保護受給者」と「ナイトワーク」がある

職業の選択肢には、会社員や公務員と並んで、「ナイトワーク」と「生活保護受給者」が入っています。

生活保護の保護費は、最低限の暮らしのために出るお金です。そこから毎月の返済を出す前提で貸す相手がいるとしたら、返せるかどうかではなく、別のところを見ていることになります。ナイトワークも、収入の波が大きく、勤め先の証明を出しにくい人が多い仕事です。どちらも、正規の業者の審査で不利になりやすい立場を、わざわざ名前を挙げて受け付けている形です。

「誰でも受け付けてくれる」と感じる人もいるかもしれません。けれど、受け付ける理由が書かれていないまま、受け付けやすさだけが示されているのは、安心していい材料にはなりません。

勤務先電話番号・給料日・保険証種別が、そろって聞かれる意味

年収を聞かない代わりに、このフォームが細かく聞くのは、勤め先と、お金が入る日と、どこの健康保険に入っているかです。

  • 勤務先名と勤務先電話番号:本人と連絡が取れなくなった時に、会社へ直接かけられる番号になります。年収を聞かずに勤め先の番号だけを聞く組み合わせは、収入を確かめるためというより、連絡の先を増やすためと読む方が筋が通ります。
  • 給料日:返済の期日をそこに合わせる、あるいはその日に連絡を集中させるのに使える日付です。
  • 保険証種別:「社会保険」を選べば、勤め先で健康保険に入っている、つまりある程度決まった勤め先があることが分かります。「国民健康保険」なら自営業や無職、パートの可能性が高い。収入の額を聞かなくても、どんな働き方をしているかの見当がつく欄です。

なお、紙やカードの健康保険証は2024年12月で新しく出す仕組みが終わり、マイナンバーカードを使う形に移っています。それでも2026年にできたこのフォームが「保険証種別」を聞くのは、保険証そのものを確かめたいのではなく、加入している保険の種類から働き方を知りたいのだと考えられます。

住所は「建物名・部屋番号まで」と指定され、携帯電話番号とメールアドレスも別々に聞かれます。生年月日と性別も含めると、このフォームを送った時点で、相手は本人の居場所・連絡先・勤め先・お金の入る日・借金の多さを一度に手に入れます。借りる側は、相手について名前とロゴ以外の何も知らないままです。

物差し3:いつ、どうやって作られたサイトか

3つ目の物差しは時間です。サイトの古さは、それだけで良し悪しを決めるものではありませんが、言っていることと作られた時期が合っているかを確かめる手がかりになります。

確かめたこと 結果
ドメイン aoirocredit.net の登録日 2026年6月3日(RDAPの公開情報。有効期限は2027年6月3日、更新の記録なし)
登録の取り次ぎ会社 InterNetX GmbH(ドイツの事業者)。持ち主の名前は公開されていない
サイトの作成ツール Jimdo(ホームページ作成サービス)。無料版ではなく、独自ドメインを使える有料の契約
ロゴ画像 画像のアドレスに付いた版番号を時刻として読むと、2026年6月2日の深夜(日本時間では6月3日の朝)。ドメインの登録とほぼ同じ時間帯
「お申込み」ページのアドレス 末尾が「お問い合わせ」のまま。作成ツールに最初から入っている問い合わせ用のページを、見出しだけ「お申込みフォーム」に変えて使っている
過去の保存記録 ネット上のページを保存する Wayback Machine に、このドメインの記録はなし
当サイトの検索データ 過去3か月で「あおいろクレジット闇金」という検索が初めて現れた(表示1回・平均68位)

ここから読めるのは、あおいろクレジットが2026年6月の初めに、ほぼ1日で立ち上げられたサイトだということです。名前を決めてドメインを取り、ホームページ作成サービスでロゴを1枚置き、最初から用意されている問い合わせフォームの項目を書き換えて申込み窓口にする。必要な作業はそれだけで、プログラムを書く必要もありません。

この作り方には、続ける側に都合のよい点があります。会社概要も利用規約も無いので、書き換える手間もなく、何かあればドメインごと捨てて、別の名前で同じ作業を繰り返せます。フォームに送られた中身は、作成サービスの仕組みでサイトの持ち主のもとへ届きます。プライバシーポリシーの「利用目的以外には使用しません」という1文も、その利用目的がどこにも書かれていない以上、何も約束していないのと同じです。

そして、4か月たった10月に「あおいろクレジット 闇金」と検索する人が現れています。どこかでこの名前を見かけた人、あるいはもう入力してしまった人が、相手を確かめようとしているのだと思います。

同じ形のフォームを持つ「マネーケア」と並べる

当サイトでは以前、会社名も金利も出さずに申込みフォームだけを置いていた「マネーケア」という業者を取り上げました。2つのフォームを並べると、聞く項目の選び方がよく似ています。

項目 あおいろクレジット(2026年) マネーケア(保存記録 2022〜2025年)
会社名・住所・金利の表示 なし なし
年収・月収の欄 なし なし
勤務先の電話番号 あり あり(必須)
給料日 あり あり(必須)
保険証の種類 あり(4択) あり(6択)
今の借入の額・件数 あり(額6択・件数6択) なし
職業の選択肢 10種類。ナイトワーク・生活保護受給者・年金受給者を含む 勤務形態5種類(正社員・派遣・アルバイト・パート・その他)
LINEのID なし あり(任意)
項目の数 16 13

2つが同じ者の手によるものかどうかは、これだけでは分かりません。ただ、「年収は聞かず、勤め先の番号と給料日と保険証の種類は聞く」という組み合わせは、両方に共通しています。あおいろクレジットはそこに、借金の額と件数、より細かい職業の選択肢を足しています。相手がどれだけ追い込まれているかを、申し込みの時点でより細かく知ろうとする作りになっています。

ほかにも、存在しない登録番号を掲げていた「ラクマネ」のように、会社概要らしきものを作り込む業者もいます。あおいろクレジットは逆に、何も書かないことで、確かめる材料そのものを与えない形です。作り込む業者は嘘を見つければ判断できますが、何も書かない業者は、書いていないこと自体を見て判断するしかありません。

送信ボタンの前で、確かめる順番

ここまでの3つの物差しを、申し込もうとしている人が自分で使える順番に並べ直します。あおいろクレジットに限らず、名前だけのサイトに出会った時にそのまま使えます。

1. 名前と登録番号がページにあるか

ない時点で、広告として法律の決まりを満たしていません。ある場合も、金融庁の登録業者の検索で番号を引き、出てきた会社名・電話番号・ホームページのアドレスが、目の前のサイトと一致するかまで見ます。登録のある会社の名前をまねた偽サイトもあるからです。

2. 利息と返す日が数字で書いてあるか

「審査後にご案内」で済ませているなら、借りた後に初めて条件を知ることになります。返す額を自分で計算できない相手からは借りない、と決めておくと迷いが減ります。

3. フォームが年収を聞いているか、勤め先の番号を聞いているか

年収を聞かずに勤め先の番号と給料日を聞くフォームは、返せるかどうかより、連絡の先を集めることに重心があります。あおいろクレジットのフォームは、ここに当てはまります。

4. サイトがいつからあるか

何年も続けていると書いてあるのに、ドメインが数か月前のものなら、言っていることと合いません。あおいろクレジットは何も書いていませんが、ドメインは2026年6月に取られたばかりです。

もうフォームを送ってしまった場合

相手から連絡が来ても、口座の番号や身分証の写真、顔の動画などを追加で送らないでください。勝手にお金が振り込まれても、使わずにそのまま残し、入金の日時・金額・振込人の名前を控えます。かかってきた番号、届いたメッセージ、勤め先や家族への連絡があればその日時も、消さずに時間の順にまとめておきます。勤め先の番号と給料日を渡しているので、職場に連絡が来る前に、自分から動いた方が被害を小さくできます。

どこへ相談するか、急ぎのお金をどう工面するかは、名前を変えて現れる業者ごとに書き直す必要がない話なので、1つの記事にまとめています。今いちばん困っていることに合わせて、そちらで順番を確かめてください。

この記事のまとめ

  • あおいろクレジット(aoirocredit.net)のサイトは、ロゴ1枚・16項目のフォーム・1文のプライバシーポリシーだけ。会社名・住所・電話番号・登録番号・金利はどこにもない
  • 金融庁の検索で「あおいろ」「アオイロ」「青色」は0件(2026年10月9日)。貸金業法が広告に求める商号・登録番号・利率の表示が1つもない
  • フォームは年収を聞かずに、今の借入の額と件数、勤務先電話番号、給料日、保険証の種類を聞く。職業の選択肢にはナイトワークと生活保護受給者がある
  • ドメインは2026年6月3日に取られ、作成ツールの問い合わせフォームを申込み用に使い回している。過去の保存記録はない
  • 以前取り上げたマネーケアと、「年収は聞かず、勤め先の番号と給料日は聞く」組み合わせが共通している

借りる前に確かめる順番と相談先は → ソフト闇金で借りる前に確かめること

確かめた資料:あおいろクレジット公式サイト aoirocredit.net のホーム・お申込み・プライバシーポリシーの各ページ(2026年10月9日に画面で確認)/金融庁 登録貸金業者の検索(2026年10月9日・「あおいろ」「アオイロ」「青色」)/RDAP 登録情報 aoirocredit.net(2026年10月9日取得)/Wayback Machine 記録一覧(CDX・2026年10月9日)/貸金業法 第3条・第11条・第13条・第13条の2・第14条・第15条・第47条・第47条の3(e-Gov法令検索)/当サイトのサーチコンソール(過去3か月のクエリ)